2024.01.26
近年、最先端技術を活用した「AI翻訳サービス」が注目を集めています。この記事は、AI翻訳の概要や従来の翻訳サービスとの違いなどを、メリットや注意点とともに解説しています。おすすめのAI翻訳サービスについても紹介しているので、AI翻訳の導入を検討されている方は、ぜひご一読ください。
目次
AI翻訳サービスとは?
「AI翻訳」とは、AI(Artificial Intelligence/人工知能)を使って外国語を翻訳することを指し、機械翻訳とも呼ばれています。かつて、企業が外国語の資料を翻訳する場合は、外国語が得意な従業員が担当するか、社外の専門家に依頼する方法が主流でした。
しかし現在では、デジタル技術の飛躍的な進歩から、翻訳専用のソフトウェアやAIを活用して翻訳を行う企業も増えています。翻訳の精度は年々向上しており、「ニューラル機械翻訳技術」により、まるで人間が翻訳しているかのような自然な訳文を作成するAI翻訳サービスも提供されるようになっています。
AI翻訳の特徴
翻訳を自動的に行う機械は、1980年代から存在していたと言われています。しかし、その翻訳文章には不自然さが目立つほか、正確性に欠けることも多く、翻訳システムとして実用的に使えるレベルではありませんでした。
しかし、翻訳システムを開発するという構想がなくなることはなく、継続的に開発や改良が続けられ、現在のAI翻訳が登場しています。今では、人間の脳の仕組みから着想を得て開発された「ニューラル機械翻訳技術」が主流となり、翻訳に必要な情報を学習しながら、あいまいな表現も含めて翻訳の精度をかなり高めることが可能になりました。
この章ではAI翻訳が、ビジネスシーンでの利用にふさわしいと言える2つの特徴を紹介します。
高い翻訳精度
これまでの自動翻訳では、外国語を和訳する際、不自然な文章になることが多々ありました。正確性にも欠け、いったん自動翻訳した後、人間が改めて正しい日本語に直して文章を整える必要があり、まだまだ実用的な性能ではありませんでした。
しかし、近年のAI翻訳は、文章の内容や文脈を理解し、意味合いをくみ取って翻訳するため、人間が自然に読み進められるハイレベルな翻訳文章を出力することが可能です。翻訳文章の精度も以前のシステムとは比較にならないほどに向上し、信頼性の高い翻訳を実現できるようになっています。
専門用語への対応
業界ごとに存在する専門用語の処理も、翻訳にとって重要なポイントです。医療業界、物流業界、建設業界など、多岐にわたる業界にはそれぞれ専門用語があり、なかには難解なものも数多くあります。
そのため、かつての翻訳システムではこうした専門性の高い言葉が翻訳の文章に混ざると、不自然で伝わりにくい文章に翻訳されてしまうこともよくありました。最終的に人間が専門用語を調べて翻訳しなければならないようでは非効率的です。
しかしAI翻訳であれば、専門用語や業界ならではの言い回しを学習させることができます。こうした学習を続けることで従来の翻訳システムよりも精度の高い翻訳結果を得ることができます。サービスによっては業界や業務ごとにカスタマイズすることも可能です。
AI翻訳のメリット
AI翻訳には3つの大きなメリットがあります。これらのメリットは多くのビジネスを力強く推進するための原動力になり得ます。
コスト削減ができる
AI翻訳を活用すれば、人間が翻訳する必要がある場面を大幅に減らせます。
従来は、難解な専門用語や業界用語が多く含まれる文書の翻訳は、難解な用語の調査などが必要となり、担当者の負担が大きい作業でした。
しかし、人間に代わってAIが翻訳するようになると、作業時間を大幅に短縮でき、コストの削減にもつなげられます。
一貫性のある翻訳文章を出力できる
AI翻訳では、基本的にこれまで学習してきたデータをもとに翻訳作業を行います。
内容、文脈などから最適な言葉を選び、自動的に文章化するため、これまでの翻訳結果から乖離(かいり)するような翻訳が行われず、過去の翻訳と一貫性のある翻訳結果を出力することが可能です。
「ニューラル機械翻訳技術」のAI翻訳なら、無料のサービスであっても、日常会話程度なら高い精度での翻訳が可能です。
いつでも翻訳できる
必要なときにいつでも翻訳ができることも、AI翻訳のメリットです。
海外の取引先向けに、英語や中国語の資料を早急に用意しなければならなくなったときでも、社外の専門家に翻訳を依頼する必要もなく、社内で完結できます。人間とは比べものにならない速さで翻訳処理できるため、スピーディに対応できます。
AI翻訳の注意点
AI翻訳には多くのメリットがありますが、注意すべき点も存在します。
注意点をあらかじめ認識しておけば、AI翻訳のメリットをより活かすことが可能です。
細かなニュアンスまでは翻訳できない
学習を続けることで精度は上がるものの、「この文脈ではこの翻訳をしたほうが自然だ」という、最適な翻訳文を出力してくれるケースもあれば、間違った解釈で翻訳をしてしまうケースもあります。
例えば海外文化に関する文章の場合、人間と同じレベルで意味やニュアンスを理解するのは困難です。国の文化的な背景などを含む非常に高度な翻訳作業については、現状では人間の判断が必要とされるでしょう。
最近では、前後の文脈を意識して訳を変えるなどの技術も発達しており、細かなニュアンスにも対応しつつあります。
人間による最終チェックが必要
前述したように、AI翻訳はまだ完璧なものではありません。多くの場合、翻訳結果を最終的に人間が確認する必要があるでしょう。AI翻訳を導入しても、人間が行う作業はゼロにはならないということを理解しておきましょう。
重要な会議資料の翻訳や、海外の企業担当者とメールやチャットツールを使ってやり取りする際、AI翻訳に頼りきってしまうと、ほんの少しのニュアンスの違いが大きな誤解や問題に発展する可能性もあります。取引先との信頼関係や企業イメージに影響することもあるため、現状では人間が翻訳文章を最終チェックする必要があります。
セキュリティに関する対策が必要
現在、世の中で提供されているAIサービスの多くが、クラウド環境で動作します。オンプレミスのように、自社でサーバーやシステムを構築する必要がないため初期コストを抑えられることは、多くの企業にとって魅力です。
一方、クラウドサービスで懸念されるのが、情報セキュリティ関連のリスクです。翻訳する文書に秘匿性の高い情報が含まれる場合は、セキュリティについて厳しく審査してからサービスの利用を決めることが大切です。
特に無料や安価なAI翻訳サービスの場合は、価格と引き換えにセキュリティが軽視されていることもあるため、注意しましょう。
具体的にはデータの暗号化や翻訳データの削除、データの2次利用を行わないなどの対策がされているサービスを利用することが重要です。
おすすめのAI翻訳サービスは「COTOHA® Translator」
AI翻訳サービスは数多く存在しており、それぞれに機能や対応言語の違いがあります。
おすすめは「COTOHA® Translator」です。高い翻訳精度と操作性、安心のセキュリティ対策を兼ね備えた、本格的なAI翻訳サービスです。
最新技術を活用した高い翻訳精度
「COTOHA® Translator」には、最新の「ニューラル機械翻訳技術」と、NTTグループの強みである日本語解析技術を活かした翻訳エンジンが採用されています。
TOEIC960点超レベルのビジネスパーソンに匹敵する翻訳精度を実現し、単位、年号、人名、日本人独特の表現なども的確に翻訳します。辞書登録機能により、業界固有やユーザー固有の専門用語にも対応可能です。
人間が専門的な用語を調べながら行う翻訳よりも圧倒的に速いため、海外の情報収集、公的機関などへの報告・申請対応の下書きなど、スピード感が求められる翻訳でも活躍します。
初めてでも簡単に使える操作性
「COTOHA® Translator」は、専門知識が一切不要で、誰でもすぐに操作可能なシンプルなユーザーインターフェースが搭載されているAI翻訳サービスです。
PowerPointなど、Microsoft Office形式のファイルやPDFファイルをドラッグ&ドロップするだけで、元のレイアウトのまま短時間で「日本語⇔英語」「日本語⇔中国語(簡体字、繁体字)」、「英語⇔中国語(簡体字、繁体字)」に翻訳することが可能です。
Word 2010以上、Excel 2010以上、PowerPoint 2010以上(拡張子の最後にxがつくもの)、およびPDF、テキストを翻訳できます。なお、PDF形式の原文を読み込んだ場合、翻訳文章はWord形式またはPowerPoint形式で出力可能です。
原文の画像やレイアウトは保持されるため、出力された文章をPDF形式で保存することでPDF形式の翻訳文章を用意することが可能です。
グローバル化に伴い、複数の書式で会議資料やレポート、議事録を作らないといけないといったシーンでも、同じフォーマットのまま簡単に翻訳できるので、作成にかかる労力を減らすことができます。
安心のセキュリティ対策
外部からの不正アクセスや、機密保持の対策もしっかりと取られています。
ユーザーとの通信はすべて暗号化され、翻訳結果もすべて暗号化されます。また、「IPアドレス認証ありタイプ」であれば、お申し込み時に指定したグローバルIPアドレスの接続端末のみ接続ができるため、不正アクセスを防ぎます。
そのほか、異常な通信やアクセスを検知するIPS/IDSやウイルスチェックシステムなどのセキュリティ対策が装備されています。
さらに、翻訳処理中に一時的に抽出された翻訳テキストログは一切保持せず、翻訳結果もユーザーが指定した期間経過後にサーバーから自動削除されるため、システム上にユーザーの機密情報が残ることはありません。もちろん、翻訳に利用したデータを学習などの2次利用することもありません。機密性の高い文章でも安心して翻訳作業を行うことができます。
どれだけ使っても安心の定額料金
一般的に、AI翻訳サービスの課金体系は、月額定額制のものと翻訳文字数に応じた従量課金制ものがあり、「COTOHA® Translator」は月額定額制で初期費用無料です。
テレワークでも使える「IPアドレス認証なしタイプ」と、セキュリティをより重視する会社向け「IPアドレス認証ありタイプ」の2つが用意されており、ベーシックプラン10IDは月額基本料金88,000円(税込)です。
翻訳作業のスピードアップだけでなく、コスト削減や翻訳文章に一貫性を持たせられる点など、大きなメリットがあるAI翻訳サービス。
数あるサービスのなかでも、翻訳品質やセキュリティレベルが高く、ビジネスシーンでも安心して使える「COTOHA® Translator」がおすすめです。
テレワーク環境からでも使える
「IPアドレス認証なしタイプ」 |
セキュリティを重視する方に最適
「IPアドレス認証ありタイプ」 |
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グローバルIPアドレス(固定IPアドレス)がない拠点や、リモートワーク環境でもご利用いただけます。 | お申し込み時に「グローバルIPアドレス」をご指定いただくことで接続端末を制限可能。より安全にご利用いただけます。 |
詳細・申し込みはこちら | 詳細・申し込みはこちら |
まとめ
近年、注目を集めている「AI翻訳サービス」は、人工知能を搭載しているため、人と同じように文脈から意味を理解して、高い精度で翻訳できるのが特徴です。AI翻訳サービスをうまく活用できれば、コスト削減や業務効率化も実現可能です。
AI翻訳サービス「COTOHA® Translator」は、最先端の翻訳エンジンを採用しているため、スピーディで的確な翻訳を実現できます。翻訳結果の自動削除やパスワードの暗号化など、セキュリティ面でも安心安全の機能が搭載されているので、企業での利用におすすめです。翻訳業務の効率化がビジネスの課題であるならば、ぜひ導入を検討してみてください。
無料トライアルで翻訳精度をご確認いただけます
翻訳精度を確認したい場合は、1カ月間の無料トライアルも可能です。
翻訳したいファイル(Word、PowerPoint、Excel、PDF、テキスト)をご用意いただくだけで、翻訳精度や操作方法をご確認いただけます。
IPアドレス認証なし
(ベーシックプラン 10ID) |
IPアドレス認証あり
(ベーシックプラン 10ID) |
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まずは1カ月無料トライアル | まずは1カ月無料トライアル |